読了
マルクス シドニウス ファルクス ジェリー トナー
太田出版
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最初、アマゾンで発見したとき、インパクトのある題名だなーっと思って読んでみました。序文 主人であれ
via:目次
第Ⅰ章 奴隷の買い方
第Ⅱ章 奴隷の活用法
第Ⅲ章 奴隷と性
第Ⅳ章奴隷は劣った存在か
第Ⅴ章 奴隷の罰し方
第Ⅵ章 なぜ拷問が必要か
第Ⅶ章 奴隷の楽しみ
第Ⅷ章 スパルタクスを忘れるな!
第Ⅸ章 奴隷の解放
第Ⅹ章 解放奴隷の問題
第ⅩⅠ章 キリスト教徒と奴隷
あとがき さらばだ!
参考文献
これで、実際に当時の奴隷の買い方がわかるのだろうか?と疑問を持ちつつ進めてみると確かに書いてあった。
当初、映画で奴隷を安く買い叩いているシーンをよく見かけるので、右も左も所有していると思ったら、それは勘違いだったらしく、無茶苦茶コストが高く、かつ、いざ、購入しても、マインドを一定以上保つ必要があり、教育も必要なので、よく考えてほしいと警告してあったのがなんとも斬新でした。
購入場所も記載されており当時の市場環境が想像できて面白かったです。
ただ当時の思想があまり受け入れられなかったので、その時に生きていたら速攻で死んでいただろうなーっと思うと今に感謝せざるを得ない。
そういう感想を著者も想定していたのか、あとがきで触れていたが、実は、現在も、奴隷という言葉はないが、低賃金、強制労働をされている人たちは大勢おり、その現実に目を背けてはいけないということが書かれていた。
当時から既に数千年たとうとしているのに今だ残っているこの根深い問題をどう解決すればいいのだろうか?
改めて考えさせてくれる一冊であった。
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