2010/02/06

[本]タイトル以上に科学的だった人は見た目が9割

さっき読了



第1話 人は見た目で判断する
第2話 仕草の法則
第3話 女の嘘が見破れない理由
第4話 マンガの伝達力
第5話 日本人は無口なおしゃべり
第6話 色と匂いに出でにけり
第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
第8話 トイレの距離、恋愛の距離
第9話 舞台は人生だ
第10話 行儀作法もメッセージ
第11話 顔色をうかがおう

via:目次

最初、このタイトルを見た時に、著者が一方的に先入観で、言葉ではなくて見た目で他人を判断しているってことをつらつら書いている作品だと思っていたのですが、全然、違いました。

文学的というよりも科学的な本だなーっと感じました。
と同時に、タイトルとは全然関係ねぇーじゃーんという内容があったりして、正直言って、このタイトルは釣りなんじゃーないかと思ったりもしました。
(現にアマゾンのレビューで100万部突破と書いてあってびっくりしましたが。。。)

だからと言って、本書は弾さん的にいうと、クソ本ではないかなっーと。

前で書いた通り本書は著者の一方的な物言いではなく、かなり科学的に分析された本で、学者の実験結果を引用した部分がかなりでてきます。さらに、本書で紹介された部分も参考文献として最後のページにがっつりと掲載されていました。(後で、参考文献を読みたくなった時に便利なのです、あると。)

見た目に対する言及以外にも、臭いが人に与える影響(第6話)や、言葉と言葉の間(第7話)、人間が生活する空間(第8話)が人に与える影響、礼儀作法(第10話)、表情(第11話)が人に与える影響と多岐に渡って、ノンバーバルコミュニケーションが展開されているのでしっかりしている本だと思います。

著者、曰く、本書が出版される前は、本格的なノンバーバルコミュニケーションについて書かれた本が、マジョリー・F. ヴァーガスの非言語(ノンバーバル)コミュニケーションぐらいしかなかったらしい。



しかも、内容が日本の実情にあっていないということから、日本にあったノンバーバルコミュニケーションについて書きたかったみたいです。

確かに、ノンバーバルコミュニケーションについてきちんと勉強するべきだと思うし、学校でも取り上げてほいしと思います。生きて行く上で役に立ちますからね。そう言った意味で本書は、学校のノンバーバルコミュニケーションのエントリー教材として最適だと思います。

でも、ノンバーバルコミュニケーションって最終的には人間が持っている先入観のことなんだよなー、きっと。

この先入観のおかげで足を引っ張られ、去年、一番、勉強になったのは、人を見かけで判断してはいけないということ。

具体例を上げると、この人遊んでいそうだなーっと思う人が、実は、社長で、ものすごく成功していらっしゃるってことを後から知って、ホント見た目で判断しちゃーいけないなーっと強く強く感じました。
(しかもそれが、一人、二人ではなかったので。)

後、その先入観はどうやって植え付けられたのかというと、エディア(特にテレビ)による影響が最も強いと思いました。
(やっぱテレビってよくねーなー。ますます見なくなりそうだ。)

逆に言うと、ノンバーバルコミュニケーションがうまいということは、相手の先入観をうまくコントロールしているとも解釈できそうな気がして若干怖い気もしますが。。。

でもだからと言って何もしないのがいいってことではなく、うまく相手とコミュニケーションを取るための一つの手段として、著者曰く、意識しすぎて疲れないように、日々、磨いていくのがいいのかなーっと結論。

とりあえず、加齢臭を避けるために、香水でもつけるかー。

ちなみに、本書は、弾さんも書評されていました。
あわせてどうぞ。
他人は見た目が9割 - 書評 - 人は見た目が9割

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