2010/04/18

[本]突っ込み満載の「他人を見下す若者たち」

こちらもすぐに読了


第1章 感情が変わった
第2章 やる気が低下する若者たち
第3章 他者を軽視する人々
第4章 自己肯定感を求めて
第5章 人々の心に潜む仮想的有能感
第6章 自分に満足できない人・できる人
第7章 日本人の心はどうなるか

via:目次

本書を読んでいくつか突っ込みたい点があったので、書いてみます。

まず若者の気持ちの変遷について、映画と歌詞で使われている気持ちや感情で移り変わりを見ているのですが、これってそもともどうなの?と思うところがありました。
というのも、映画とか歌の歌詞って、一種のプロパガンダ的なこともあり、確かに潜在意識下に若者が感情(怒りや悲しみや欲望など)を持っているかもしれないが、それって若者だけではなくて誰しももっていると思うし、これで判断するのはいかがなものかなと思ってしまいました。

で、昔の人と比べて怒らなくなったと書いてあったが、そりゃーそうだー。
怒ったりいかったりしたりするもんなら、ソッコーで警察行きになってしまうし、将来に傷がついてしまうことを直感的に理解していると思うので、いからないと思うし、怒ったところで何も変わらないと思っている。
現に何か怒ったり反抗したことで、変わったことってありますでしょうか?
と著者にお尋ねしたくなりました。
しかも、昔と比べて規制だらけだしね。
インターネットをとってみても昔は薬を販売することができましたが、今は規制的に止められています。
(改正薬事法が施行、医薬品ネット販売規制への対応は)

他の業界を見ても、1000円カットの床屋が訴えられようとしています。
(参考:「低額カット店に洗髪義務付け」の是非)

だからそんなストレスがたまりにたまって変な方向に走ってしまう人がいるのでは、ないのかなーっと考えました。

なぜこのように規制がドンドンできてしまうのか?この構図の流れとして一環した狙いがあるのですが、それ書くと大変なことになりそうなので、別の機会に。

後、仮想的有能感が高くなってしまう理由をp141から4つの原因で書いてあるのですが、これって著者の主観的な主張かなーっとすっげー思った。
電子機器が普及し、使いこなせるからって、自分が有能とは思わないし、あらゆる情報にアクセスできるとしても一概に偉そうになるとも思えないし、お笑い番組を増やして人をバカにしたような風潮になっているのもそもそもその番組を作っているのは誰だよ?という冷静に突っ込みざるを得ない。

かといってこれは若者ばかりではなく、大人でもおこりうると書いてあったので、まー少しは納得できる部分はあるのかなーっと。

弾さんのブログにもレビューがありました。
他人を見下す(バ|ワ)カ者たち

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