2010/07/09

[本]世界がドルを棄てた日

田中宇らしい作品だ。
世界がドルを棄てた日
世界がドルを棄てた日
田中 宇

第1章 自滅する米金融界
第2章 G20で始まる通貨の多極化
第3章 覇権の歴史と多極化
第4章 金融崩壊の経緯
第5章 五重苦の米経済
第6章 アジアに基軸通貨ができる日
第7章 オバマ政権下のドル崩壊と日本の覚醒

via:目次

著者の田中宇さんは、田中宇の国際ニュース解説というメルマガで世界中で起こっている出来事を独自の視点で解説していて、大学生の時からずっと読んでいたのですが、書籍として読んだのは初めてでした。

氏が他のジャーナリストと比べておもしろいのは、世界情勢を世界史を振り返りながら解説しているところ。
なので、現在の情勢を知りつつ世界史の勉強もできるから楽しいです。

その流れは、今回の書籍にも組まれていたので、高校の世界史がクラスで再開だった僕にとっては大変助かる配慮でした。
しかも、一般的な世界史の解釈ではなく、そこでも、氏の独自の視点からの世界史の解析なので、そこがまたさらに楽しい。

そこで、本書は、今、世界不況と騒がれているのですが、なぜ、そんな不況が起きてしまったのでしょうか?
そして、そもそも不況を起こす必要性って?
さらに、今回の不況を通して、これから世の中はどの方向に向かって進んで行くのか?
ということをアメリカの基軸通貨であるドルを中心に話が展開していきます。

ただ、氏の解説は、メディアで伝えられている内容とは180度違うので、読者の中では、抵抗を感じる人もいるかもしれません。

しかし、本書を読んで思ったのは、ホント、ドロドロした世の中だなーっと思ってしまうばかりですな。
そんな中、どのように生きていけばいいのだろうか?とつくづく思ってしまう。

そのヒントが本書にはあると思った。

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