2010/12/11

[本]ラッキーマン

読了


第1章 モーニングコール
第2章 脱出の名人
第3章 ハリウッド・ハイ
第4章 びっくりハウスで迷子になって
第5章 現実は厳しい
第6章 驚異の年
第7章 頭にあいた穴のように
第8章 プレゼントの包みを開ける

via:目次

マイケル・J・フォックス初の自叙伝。

本書を通して感じたのは、罹った病気によっては、それを明らかにする自由すら与えられてないということ。
著者もパーキンソン病であることを明かすの7年もかかったそうだ。
病気をおおいっぴらにできない不自由さや孤独、寂しさ、葛藤などが克明に書かれている。

単純な話、軽ーい風邪や骨折、ねんざなどは告白したところで、仕事を失うことはないし、明日に続く道があるし、病気もなおるが、パーキンソン病となると話は違ってくる。

本書では、マイケル以外にも、多くの方が、パーキンソン病を告白したことによって生活がとても苦しくなったことが書かれていたし、さらに、病気を明かすことができないことによってドンドン症状が悪くなっていく人のことも書かれていた。

暗い自叙伝のように感じるが、実際のところそうでもなく、パーキンソン病は難病の中でも一番治療の可能性が高い病気として位置している。

しかし、Back to the futureやファミリータイムズでものすごく成功している最中でも、こんなに自己の中で葛藤していたなんて、本書を読まなければとてもじゃーないが、わからなかった。

ハリウッドスターが書いた作品としてこんなに自己のことを明かしたのは本書が初なのではないだろうか?

月並みな言い方になってしまうが、みんな、悩んでいるだなーっと改めて実感した一冊。


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