2011/05/05

[本]任天堂 “驚き”を生む方程式

おもしろすぎて一気に読了


プロローグ―「100年に1度」に揺らがす

第1章 ゲーム旋風と危機感
 DS、1人1台への挑戦
 社長が作った《脳トレ》
 ゲーム人口拡大戦略とWii
 ソニーとの10年戦争
 「ゲーム離れ」の危機感

第2章 DSとWii誕生秘話
 レストランで生まれたDS
 Wiiの「お母さん原理主義」
 怖がられないリモコン
 毎日、何かが新しい

第3章 岩田と宮本、禁欲の経営
 勝って驕らず
 心はゲーマー、岩田聡
 文法破る、世界の宮本茂
 「肩越しの視線」という武器
 「ちゃぶ台返し」の精神
 部門の壁を壊す「宮本イズム」
 外様社長が励む個人面談
 伝統にサイエンスを

第4章 笑顔創造企業の哲学
 娯楽原理主義
 「任天堂らしさ」を守る
 「驚き」や「喜び」を食べて育つ
 似て非なるアップルと任天堂
 「役に立たないモノ」で培われた強み
 黒焦げのゲームボーイ

第5章 ゲーム&ウォッチに宿る原点
 甦る「枯れた技術の水平思考」
 遊びの天才、横井軍兵
 ローテクで勝ったゲームボーイ
 最先端に背を向ける

第6章 「ソフト体質」で生き残る
 カリスマ山内の「直感の経営」
 次世代に賭けた最後の大勝負
 ソフトが主、ハードは従
 娯楽に徹せよ、独創的であれ

第7章 花札屋から世界企業へ
 京都のぼんぼんとトランプ
 勝てば天国、負ければ地獄
 失意泰然、得意冷然
 カルタ職人のベンチャー精神

第8章 新たな驚きの種
 「ポスト脳トレ」の新機軸
 クリエイター人口拡大戦略
 お茶の間の復権
 「草野球市場」からの刺客

 エピローグ―続く“飽きとの戦い”

付記
年譜

via:目次

同じゲーム会社に勤めている人として、また、根っからのゲーム好きとして、非常に気になった一冊。
後、横井軍平がどのような功績を残したのかをwikipedia以上に知りたかったので。。。

過去の歴史を踏まえつつ、今の任天堂がどのような成長していたのが書かれており、グングン惹きつけられてしまった。

本書を紐解まで、任天堂という会社が、ゲーム以外のビジネスを手がけていたことを知らなかった。
(今は、すべて売却している。)

前社長の山内の回顧録も非常に興味深かった。
本来、社長は、自分の残した功績を実力といいそうなのに、実力もさることながら、きっぱりと「運」と言ってしまっているところが、なんとも潔さを感じてしまった。

さらに、仕事中にひらめいたアイデアの優劣に時間軸に趣をおかないところも、他とは一線を画くしている。
普通は、時間軸に趣を置きそうなのだが。

任天堂の真の敵は、SonyでもMicrosoftでもなく、そしてAppleですらない。むしろ彼らはライバルと見なすべきだ。著者はこのことを正確に見抜いている。

via:究極の仕事 - 書評 - 任天堂 "驚き"を生む方程式

それが果たして何かは本書をご確認あれ。


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