株主懇親会(だと思う)時に頂いたこちらを読了
カップヌードルをぶっつぶせ!―創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀 (中公文庫)
安藤 宏基
第1章 創業者は普通の人間ではない
via:目次
第2章 創業者とうまく付き合う方法
第3章 ブランド・マネージャーの仁義なき闘い
第4章 勝つまでやめない新製品競争
第5章 ブランディング・コーポレーションへの道
第6章 「ラーメンロード」はローマに通ず
タイトル的に、当初、カップヌードルを超えるカップ麺を出すために、いかに試行錯誤しているかどうかを伝える内容かと思ったが、それ以上に深みのある一冊だった。(当然、その内容もあったには、あったが。)
創業者と二代目の確執。創業者が偉大すぎるゆえの葛藤。創業者の本は数多くあるが、二代目の視点から創業者を語る本はないので、すごく貴重だった。
かつ、それを踏まえて、自分の経営理論を語っているのも興味深い。
一番興味深かったのは、やはり創業者の逸話かな。
日清食品を創立した安藤百福の人となりを全然知らなかったのでおもしろかった。
ただ唯一納得がいかなかったのは、日清マン十則の四項目
ファースト・エントリーを誇りとせよ
という部分。
内容的に、一番、最初に商品を投入せよということなのだが、厳密には、ファーストじゃなくてもいいような気がする。
わかりやすい例として、myspaceとfacebookの例がある。
最初、ものすごくshareを持っていたmyspaceだが、今どうなっているかは、明らか。
逆に、microsoftとappleの関係もそうだろう。
GUIを搭載したapple Ⅱをリリースしたかと思えば、window95の出現によって、市場shareが劇的に変わってしまった。
が、これにも後日談があって、今、徐々にshareをおとしつつあるが。。。
ゲームの例だと、ウルティマとドラクエの例もあるし、ソーシャルゲームもそうだろう。
なので、ファーストで投入しなくても、日清マン十則の第五項目
常にカテゴリーNo1をめざせ
はできると思う。
どこを基準にNo1というかは、戦略によって変わってくるのかもしれないが。
明星食品を実質子会社化したと知ったときに、独占禁止法のことが気になったが、その点についても本書は言及していたので、なんだかホットした。きちんと認識していたんだなんと。まー当たり前と言えば当たり前かもしれないが。
もし、二代目という概念が将来あったら、読ませよーっと。
0 コメント:
コメントを投稿