2011/12/30

[本]断る力

読了

はじめに
◎「断る力」を身につけてはじめて、コモディティ(汎用品)から抜け出せた
◎9割は断るからこそ、引き受けた仕事は全力投球・命がけ
◎勇気を持って、あなたも「断る力」をつけよう!

第1章 総論 「断る力」の圧倒的な効用を理解する
◎「断る力」がない人たちは自己主張ができない人たち
◎「断る力」がないと「2ちゃんねる」で不満をぶちまけてしまう
◎正しいかどうかは関係ない。あるのは相手の「認識」だけ
◎アサーティブ、すなわち、賢い自己主張が「断る力」を支える
◎うつになる人は他人の評価に身を委ねてしまう人である
◎「断る力」をもたないと「子どもサッカー」をプレイしてしまう
◎「問題集をひたすら解く」ような教育は考える力を失わせる
◎「コモディティ」にならないためには「スペシャリティ」になる環境を選び抜かなければならない
◎「断ること」によるデメリットは思ったより少ない
◎同調はしやすいものと認識しなければならない
◎会社は同調思考を抜け出せるチャンスになる
◎「断らないこと」のメリットとは何か
◎「断らなく」ても嫌われることはゼロに出来ない
◎「熱狂的なファン」を作ることに集中する
◎「嫉妬」は必ず生じるものだと割り切る
◎「嫌われる」リスクを取ろう
◎だからといって、むやみに嫌われるようには振る舞わない
◎「悪意」の攻撃に対しては冷静かつ戦略的に対応する
◎その悪意は「解決すべき問題」か判断する
◎自分の「悪意」を制御することで、相手の悪意も理解できる
◎私たちは自分の扱い方を人に教えている
◎「断る力」を身につけるためには、相手との「対等」な人間関係が必要
◎「ランク・ジャンケン」主義者が一定割合はいることも割り切ろう
◎第1章のまとめ

第2章 ホップ 自分の揺るぎない軸を持つ
◎自分に責任を持てるのは自分だけ
◎ビートたけしさんの「毒舌」の正体とは?
◎上手に「断るリスク」を取る具体的なコツを学ぶ
◎ネットにおける「果たし状」~批判を繰り返す人の心理を考える
◎適切な「自己評価」がすべての基本になる
◎評価しづらい能力も評価する
◎「努力」の量はかけた時間で評価できる
◎自分の評価をするためのより具体的な方法を知る
1.まずは身近な人の意見を聞く
2.客観テストを使う
3.職場の人事評価を利用する
4.転職エージェントの力を借りる
5.顧客や取引先の評価を活用する
6.インターネットの評価を活用する
◎「客観的評価」を失うことこそ、最も避けるべき状況
◎「フィードバック」からノイズを取り除きながら、光と影を知る
◎他者からの評価バイアスで注意すべきこと
◎「不得意」なものは放っておく割り切りと強さが必要
◎30代前半までに「軸」を持つのが理想
◎自分が自分の「コーチ」として実は最適な人材である
◎第2章のまとめ

第3章 ステップ 相手への建設的な影響力を発揮する
◎「空気」を読んだ上で無視できる力をつける
◎「影響の輪」を常に意識しよう
◎上司は思いつきでものを言う
◎相手への影響とは、相手の力をうまく引き出し、「協力関係」を築くことである
◎「交渉力」はクセである
◎相手を尊重するからこそ、「断る」
◎「思考のクセ」を変えるには、手法を知り、行動を繰り返すしかない
◎「断る力」の発揮を「ロー・リスク」な場所から始めてみよう
◎「断る」成功体験で、自分に自信ができる
◎第3章のまとめ

第4章 ジャンプ 「断る力」で、自分と周囲の好循環を作る
◎「断る力」を身につけると、人間関係が目に見えて変わる!!
◎人との関わりの中で「自分の軸」が革新していく
◎相手を相対化する
◎職場でのチームワークをつくる
◎日常の生活の中で、基礎となる友情・愛情を育む
◎最後は、間違った考え方、間違った社会にNOを言える力を養うことを考えたい
◎第4章のまとめ

おわりに

via:目次
タイトルも釣りっぽいし、この本、危険だなー。

assert は affirm (肯定) でもなく、 accept (受容)でもなく、ましてや negate (否定)でもない。しかしその実践にはどちらも含まれている。よって assert とは「断定」することであり、assertiveness は「断る力」となるのである。

via:assert(yourself); - 書評 - 断る力
第一章までは、紙面の半分近くを占めており、かつ、この段階で読むのやめてしまった場合は、前述したように非常に危険である。

なぜならば、簡潔に書くと、「断ること」しか書かれておらず、この部分だけ読んだ人によっては、なんでもかんでも、否定的に断る人がでてくる可能性があるからだ。

現に、本書に出会う前だが、今の会社に転職した時に、結構な頻度で断ることだけを行っていた。
というのも、企画内容に対して、どうしてそこまでコミットしなくてはいけないのか、理解できなかったからだ。

代案を出すにも、仕事内容がそもそも違うから、越権行為になってしまうのではないかと、控えていたのだが、マネージャー面接で、「もっと提案してください。直接、プログラムに関わることでもなくていいので。」と言われてから、以後、納得できない部分に対しては、第一章のように断るのだが、それと同時に心がけていることは、「代案」を「必ず」出すということ。

代案を出すというのは、第二章以降に書かれているのだが、代案も、最初の提案内容よりも、もっとよくなければならない。
それは、そうだ。だって、代案がさらにへぼかったら、発言する意味もないからだ。

おかげさまで、高確率で提案(代案)が通っており、まずまずの結果(と思っている。)が出せているのでほっとしているのだが、これを、今後ずっと続けていかないかと思うと、かなり大変。だが、それ自体が仕事であり、かつそうしていかないと、今後、生き残っていけないような気がする。

提案かつプログラムもできるが、今、求められている付加価値なのではないかと。
本書でも記載されていたが、ただ純粋に従っている方が楽なのである。

こうして、代案を出す事に対するフレームワークを一冊の書籍にしてくれたことは本当にありがたい。
おかげで、より頭の中がすっきりしました。

最後に、著者に対する要望として、本書の中に、参考文献が、数多く登場するのだが、巻末に一覧がほしかったです。

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