2012/01/13

[本]600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

これいい!!

序章 女性なら知っている。料理サイト「クックパッド」
第1章 就職を選ばなかった男が、辿りついた目標
第2章 クックパッドは、なぜ「女心」をつかんだのか
第3章 細やかなサービスを実現するのは、テクノロジー
第4章 広告を見た人から「ありがとう」といわれるサイト
第5章 六〇〇万人を呼び込む「経営」と「マネジメント」

via:目次
実は、クックパッドRuby on Railsで構築されていることは、ここで知っていたのである。

そして、安定性に関しては同じく Ruby on Rails で開発された twitter よりは、ずっと安定感がある。そう。Ruby on Rails。

via:モノヅクリスト必読! - 書評 - 600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス
さらに、大規模サイトで採用されているのは、twitterが有名なのだが、最近Javaに切り替えてしまったようだ。
これを知ったとき、かるーくショックを受けたが、それはまた別の機会に。

本書に出会うまで、クックパッドというサイトは、最近できたサイトだと思っていたのが、どうやらそれは勘違いで90年代後半に誕生したそうなのである。
それだけでも驚きなのだが、ユーザー数600万かつ支持層が女性なので、サイトの構成も感性勝負なのかなと思いきやそれも違い、統計データを駆使して、サイトの最適化を図っているとのこと。
しかもその統計データの取得ツールも内製とのこと。
この姿勢は、見習うべきものが多いと考えています。
今、仕事でデザイナーからあがってきたデザインに基づいてプログラムを組んでいるのですが、そもそも何故その構成になっているのか、数値的根拠を元に設計されている声をあまり聞かない。
かつリリースした後も、分析がないので、次回に繋げることができない。
最初、他の多くのサイトもそうだと思っていたのだが、今回、この事実を知ったので、会社で提案しようと思った。

そう言った意味で、本書では、デザイナーとアーティストを下記のように分けていた。
  • ロジックがあるのがデザイナー
  • ロジックがないのがアーティスト
実際に、クックパッドでは「アート」ではなく「デザイン」を実践している。

無駄なものを一切排除して、必要なものを、goodではなく、bestで提供するという形で。
この姿勢どこかで聞いたことがある。真っ先に思い浮かんだのは、appleである。
お客様の心を掴むための方針、哲学は、どこか同じものがあるだなんと再確認できた。

そう、「アート」ではなく「デザイン」なんだと。

かつ、それを実現するには、テクノロジーが必要なんだと、社長自身が理解しているところにも感銘を受けた。

ちょっとしたこぼれ話として、ノー残業手当やシェフが料理を振舞うなどの社内規則もおもしろかった。

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