読了
決断力と書かれているが、実際は、著者の「羽生善治」氏の将棋に対する考え方、スタンス全体を垣間みることができる内容となっていた。第1章 勝機は誰にもある
via:目次
第2章 直感の七割は正しい
第3章 勝負に生かす「集中力」
第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
第5章 才能とは、継続できる情熱である
将棋は、小学校のころから好きで、よくおじいちゃんと指していたので、すんなりと内容が入った。
1ページ、1ページ、ものすごい臨場感が伝わってきた。
思わず手に汗握りしめながら通勤中に読んでいました。
それだけでもお腹がいっぱいで、本書を読む価値があったなーっと思ったのですが、仕事の上で通じるものや応用できるものが多々ありました。
まず、ものごとをごちゃごちゃ考えずにシンプルに考えるという紹介がされていたが、業務を推進していく上で、これはものすごい重要である、あまり複雑に考えすぎて、本来の目的を失ってしまい結果的にプロジェクトが失敗してしまう場合があるからだ。
さらにミスから学ぶことも、次に繋げるために重要であり、集中するには、習い事や嫌いなことを無理矢理させるのではなく、好きなことをやらせることで、自然とそうなるようになると書かれていたり、すぐに人に教えを請う前に、まずは、自分の頭で考える癖を付けないと最終的に人に頼る癖がついたりすることもあると。
努力をすることは大切だが、その方向性が間違っていると報われないことがあるし、かつ仮にあっていたとしても保証はできないし、トップ棋士たちは、ほぼ実力が均衡状態なので、そこで、どうやって差別化をはかるのかを考えることが重要だったり、それは商品開発にも通じることがあったり、自分のスキルを向上させるのにも、共通しているのかなと。著者の場合、勉強の基本スタイルは変わらないそうだが、それでも、ITを取り入れた勉強をしたりして、学習方法を変えているそうだ。これは重要だと思う、あまりに固執してしまうともうそれ以上伸びない可能性があるからだ。
ITの波も当然、将棋の世界に入りこみ、ものすごい勢いで戦型も変わってきているそうだ。昔は、一度、オリジナルを作れば、半永久に使えたそうだが、今では、3回もつかどうかであるそうだ。競争が激しくなっている証拠でもある。
一方で、一度、奨励会から脱退したアマが、ネットを使って勉強しプロと拮抗している場合もあるそうで、昔とは違った時代になりつつあるようだ。それらに対する著者の考えは本書を参照してほしい。
かつグローバル化も押し寄せているそうで、海外で試合を開催されることもあるそうだ。
将来、海外の棋士も誕生するかもしれないと著者は言及していたが、相撲をはじめ、野球、駅伝などをみると、必然となるかもしれない。
もっと、ドラスティックに書くと、タイトルを保持している日本人の棋士が一人もいなくなる状況も将来はありうるのかもしれないが、それはそれでしょうがないのかなーっと思ったりする。スポーツだしね。
こうして書評を書くと将棋から学べることができるんだなーっと。
久しぶりに将棋がやりたくなりました。
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