読了
本書は、2006年に出版されたものだが、今読んでみても、ものすごくおもしろかった。第1章 世界を震撼させた「破壊戦略」
via:目次
第2章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」
第3章 一本の針を探す「キーワード広告」
第4章 メッキ工場が見つけた「ロングテール」
第5章 最大の価値基準となる「アテンション」
第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」
なにがおもしろかったのかというと、一番は、著者の言っている通り、Googleは、本書がでた後、GoogleDocsをリリースし、さらにクリス・テイラーが予想した通り、android(本書では、googleモバイルと書かれていた)、GoogleTV、Google Books(しまいには、OSとブラウザまで)と次々と新サービスを打ち出しており、予想が的中している一方で、2006年当時と今では状況ががらりと変わっていることがおもしろいのである。
それは、ずばり、Facebookによるソーシャルサービスの台頭である。
Facebookのユーザー数は、今や9億人に達している。
かつ、Googleの広告ビジネスと違うのは、個人情報をFacebookはあらかじめ保持しているので、本当の意味で、双方向性のある広告を配信することができるので、今、相当あせっているそうである。
たった6年、されど6年で、こんなに状況が大きく変わってしまうのが、ITのおもしろさであり、醍醐味であるんだなーっと実感した次第である。
と言っても、結構なgoogle好きなので、新しくリリースされたサービスを随時チェックするようにしているのだが、それでも、google baseや、無線LANサービスの存在は知らなかった。(無線LANは、是非、日本でも展開してほしいなー。Googleさんお願いします。)
Googleはページランクシステムはオリジナルだが、それでも、検索システム自体(あるいは、検索ビジネスと言い換えてもいいかもしれない。)は、Yahooが最初であり、2匹目のドジョウだったのは、理解していたが、それに加えて収益モデルも、ビルグロスの発明を模倣したというのだから、やはり、商売は、先行者利益という言葉があるとは言え、参入の仕方によっては、2番目の方がいいのではないのかなーっと思えてきた。
(AppleのiPodやiTunesの例もそうだったので。)
模倣の仕方を誤ると、Zyngaのように訴訟されるかもしれない。
Googleができた当時、ベンチャーキャピタルが見向きもしなったのが、おもしろい。
当時は、いっぱい検索サービスがあったそうで、秋元康ではないが、やはり、どんなプロでも、優良株を見逃すときがあるんだなとつくづく感じた。
なので、プロが見込みないと判断しても、先に進みたければ、行っていいんだなーっと感じた。
話は変わって、ITは便利だし、おもしろいし、おかげで、こうして職を得る事ができたのだが、その一方で、本当に貢献しているのだろうか?と疑問に思う事がある。従来のコストよりも低い金額(あるいは、生産性)で、多くのことを成し遂げることができるのだろうかと。
そんな疑問を見事に解消してくれる例が、ありがたいことに、三和メッキ工業と、ヤート本社と2件紹介されており、非常に心強いなーっと思った。
今は、Googleだけではなく、Facebookも司祭の候補にあがっていることを追記して、本エントリーを閉じる。というわけで、まだまだGoogleという司祭の裾の下にはドジョウが何匹もいそうである。あなたもこのドジョウすくいに参加してみますか?
via:すべてを一度懐疑していく - 書評 - グーグル 既存のビジネスを破壊する
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