2012/05/10

[本]池上彰の宗教がわかれば世界が見える

読了
池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)
池上彰の宗教がわかれば世界が見える
池上 彰

第1章 宗教で読み解く「日本と世界のこれから」―東日本大震災・ビンラディン殺害・中東革命
第2章 宗教がわかる!ほんとうに「葬式はいらない」のですか?―vs.島田裕巳(宗教学者)
第3章 仏教がわかる!1 「南無阿弥陀仏」とはどんな意味ですか?―vs.釈徹宗(浄土真宗本願寺派如来寺住職)
第4章 仏教がわかる!2 仏は「生・老・病・死」を救ってくれますか?―vs.高橋卓志(臨済宗神宮寺住職)
第5章 キリスト教がわかる!「最後の審判」は来るのですか?―vs.山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授)
第6章 神道がわかる!日本の神様とはなんですか?―vs.安蘇谷正彦(國學院大学前学長)
第7章 イスラム教がわかる!『コーラン』で中東情勢がみえますか?―vs.飯塚正人(東京外国語大学教授)
第8章 宗教と脳がわかる!「いい死に方」ってなんですか?―vs.養老孟司(解剖学者)
おわりに 宗教は「よく死ぬ」ための予習

via:目次
親父が持っていたので、ちょっと借りてGW中に読みました。

他の著書とは決定的に違うのは、時事解説ではなく宗教ベースである点であり、かつ、どうやら文藝春秋のインタビューを加筆しているところ。

冒頭のこの部分は、果たしてそうなのか疑問に思った。
p14
ふだんは信仰がなくても、思わず「神様、助けて!」と祈った人も多かったでしょう。
こういうとき、やはり宗教にすがりたくなるのではないでしょうか。
果たして、「宗教に」すがったのか?そこまで言い切れるほど、震災時に余裕があったのだろうか?

インタビューした人全員、日本人は「無宗教ではない。」と答えたが果たして本当にそうなのだろうか?疑問に思ってしまう。
偏見かもしれないが、初詣や、大晦日をはじめ、クリスマスとかは、第二次世界大戦後の小売店が売り上げをのばすための施策の一環としか感じることができない。
宗教的なことをあまり考えていないような気がするのだ。お祭りの延長線上にあると思う。
現に、バレンタインデーやホワイトデーは、そうやって導入されたと過去に聞いたことがある。

であれば、韓国のブラックデーも導入すれば、韓国料理や中国料理の需要開拓していいのではないかと思うのだが。

あ、決して、クリスマスや大晦日を否定していません。むしろ、肯定しています。
美味しいものは食べられるし、サンタさんにはプレゼントはもらえるし、好きな人と一緒にいられるし、町は賑わっているし、いいことづくめ。
あくまで、宗教の行事として捉えていないのではないかということです。

対談相手の島田裕巳の葬式は、要らないは、結構、話題を呼んだ本だそうです。初めて知った。時間があるときに、今度、読んでみよーっと。
葬式は、要らない (幻冬舎新書)
葬式は、要らない (幻冬舎新書)

日本の宗教は、一神教ではないらしい。逆にキリスト教やイスラム教は一神教のようだ。
クリスマスは、この29年間ずーっと、12月25日と思っていたのだが、ギリシャやロシア、シリアでは、1月6日らしく宗派によって異なっているのは興味深い。
12月25日は、日本で過ごして、1月をロシアまたはギリシャで過ごせば、一年で二回クリスマスを味わうことができるんですねー。
後、イエスキリストは、もとは、ユダヤ教だったそうです。それこそ宗教を創った神だから「無宗教」だと思っていましたが。
実際に、キリスト教を広めたのは、パウロのようです。
コンスタンティヌスという言葉でてくるのですが、そのとき真っ先に頭の中にこれが駆け巡ったのですが、おそらく関係はないと思います。
コンスタンティン [Blu-ray]
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イスラム教では、学校でコーランを習ったがそれとは別にハディースという参考書があるようで、これは知らなかった。
ハディース〈1〉イスラーム伝承集成
ハディース〈1〉イスラーム伝承集成

最後まで読んでみると、やはり世界史に行き着くんだなと。

今度、腰を据えて勉強したいなー。

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