読了
日本が「対米従属」を脱する日--多極化する新世界秩序の中で
田中 宇
前回出版された世界がドルを棄てた日の続編とも言える作品。第1章 多極化に対応し始めた日本
via:目次
第2章 核廃絶と新世界秩序
第3章 多極化の中で台頭する中国
第4章 ドル崩壊と新たな基軸通貨の登場
第5章 「対米従属」から脱却する世界の国々
第6章 日本が「対米従属」を脱する日
氏の国際情勢分析は、評価がわかれているそうなのだが、本書によって、同氏の発言が信用に足りうるものであることが、はっきりわかるだろう。それは、まえがきのこの部分。
p15
それを見て、 民主党の二つの筋から、昼食をともにする誘いが、別々に時期をずらして私のところに来た。 |
p16
内閣調査室の筋と思われる人から昼食を誘われ |
それは、多極化戦略と呼ばれる、今までの英米が世界経済・政治を牽引する形ではなく、今後は、ロシア、BRICs、EUなどいくつかの極にわかれて経済、政治が展開されていくという戦略と、従来の英米中心戦略が衝突しており、現在は、多極派が、ガンガン戦略を推し進めている。
その裏付けとして、G8ではなく、G20が中心となるなど分析しているが、ではその逆に、英米中心戦略が行っているニュースは一体なんなのか?
あまりにも、多極化に関する分析が多く、その逆の勢力が行ったことがわかりにくくなってしまっているので、今後は、分析事項として入れてほしいなーっと思いました。
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