これ、いい。
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (光文社新書)
門倉 貴史
実に素晴らしい。まえがき――死んでも死者にならない、交通事故死者数の怪
via:目次
第一章 「平均」に秘められた謎
第二章 通説を疑う
第三章 経済効果を疑う
第四章 もう統計にだまされない――統計のクセ、バイアスを理解する
第五章 公式統計には表れない地下経済
2006年度に出版された本書であるが、全然、今でも使える。
いや、今だからこそ使える本であると感じた。
テレビや新聞でよく登場する統計数字。
本書では、
「平均貯蓄残高」
「平均寿命」
「少子化」
などしょっちゅう耳にする統計データに対して果たして本当にそうなのだろうか?と
難しい数式を使わずに検証を行っている。
また前から気になっていた
「冬ソナの経済効果」
「愛知万博の経済効果」
「クールビズの経済効果」
イベントや季節的な要因に伴う統計データの有用性についても検証を行っていた。
読んでみてやはりなという気がした。
記載されていなかったが、他に気になっている経済効果は、
「ウォームビズの経済効果」
「羽田空港国際便対応に伴う経済効果」
「益若つばさの経済効果」
などがあるが、おりをみて検証できたならーっと。
ニューヨーク市の犯罪件数の現象については、ヤバい経済学にも書かれていたので、驚きは特になかった。
参考文献にもあがっていたので、やはりとは思ったが。
そうなんです。今まで平均は一種類だけしか知らなかったのですが、実はたくさんあるんですね。平均というと、我々は算術平均ばかり注目するが、他にも幾何平均、調和平均と平均にもいろいろある。
via:書評 - 統計数字を疑う
これだけでも収穫ありです。
アンダーグラウンド系以外の著書もすごいなと改めて感じた。
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