2013/06/29

[本]起業家ジム・クラーク

読了
起業家ジム・クラーク
起業家ジム・クラーク
ジム クラーク オーウェン エドワーズ

第1部 離陸―1995年・夏
第2部 軌跡―1994年・冬
第3部 創造と衝突―1995年・春
第4部 光の中へ―1995年・春/夏
エピローグ

via:目次
どうして本書の存在を知ったかは、忘れてしまったけど、読んでみて非常におもしろかった。

ネットスケープ社を立ち上げた当初は、ネットスケープを作るつもりではなく、違うものを手がけようと企てたが、結果的にすべてうまくいかず、マークアンドリーセンがモザイクを作っていた経験から最終的にブラウザを作って成功をおさめたということ。とりあえず会社をはじめました的な発言をたまーに見かけるけど、それと同じように見えて実は違うというところか。気をつけたいですね。

10年以上も前に任天堂アメリカにオンライン事業の企画を提案していたってことは、だいぶまえから任天堂は、ネット業界に参入しようと思ったらできたってことで、今のスマホに押されている状況を考えるとなんだか、感慨深いものがある。

ネスケリリース当初、確かに、ブラウザ占有率は高かったが、OSがMicrosoftに独占されていたので、営業上不利になり、わずかばかりだったIEが最後に市場を独占してしまったこの教訓は、胸に刻み込んでいたい。

マネージャーや経営者も色々なタイプがいて、働く業界や業種によって発揮できるパフォーマンスが違うので、十分に気をつける必要があるということ。
本書でも出てきたが、apple社の社長になったジョンスカリーがその典型例。

appleが危機的状況に追いやられなんとか生き延びた的なことが書かれていたが、この数年後、iPod、iPhone、iPadを引っさげて復活することを想像しながら読むと、著者の知らない未来を知りつつ読めてそれはそれで面白い。

出版されて13年近く立つが、事業戦略的なこれらのものの考え方は現在も適用できる部分もあると思うので、応用して活かしていきたい。

余談だが、最初に創設したシリコングラフィック社のソフトは映画ジュラシック・パークで使われたって初めて知った。
ジュラシック・パーク アルティメット・トリロジー  [Blu-ray]
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かれこれ、20年ぐらい前に映画だと思うのだが、すごく懐かしい。

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