やっと読了
第1章 お金の正体―貨幣と信用
via:目次
第2章 経済のあやしい主役―株の話
第3章 払うのか取られるのか―税金の話
第4章 なにがアメリカをそうさせる―アメリカ経済
第5章 お金が国境をなくす―円・ドル・ユーロ
第6章 強いアジア、弱いアジア―アジア経済の裏表
第7章 いまを取るか、未来を取るか―投資と消費
第8章 お金儲けはクリエイティブな仕事―起業とビジネス
第9章 人間とは「労働力」なのか―労働と失業
終章 競争か共存か
竹中平蔵さんと佐藤さんが日本、世界と括らず経済について対談した内容が収録されているのですが、わかりやすさで言えば、正直、細野真宏の経済のニュースシリーズの方がわかりやすかった。
どうして、そう思ったのか?理由は、単純、細野シリーズの方が、フンダンに、絵や図などが挿入されているためイメージしやすいのである。
では本書のポジショニングは、具体的な統計数字などを話し合う内容でもないだろう。
それは、前回紹介させていただいた日本経済図説 第三版の方が圧倒的に網羅されている。
そうではなくて、一人の元政治家として竹中平蔵が経済をどう考えているのか?それを知る事ができるのが、本書の醍醐味である。
しかも、上から目線ではなく、経済を知らないであろう読者目線で語っているところがすごいなと。
ただ、唯一、残念に思ったのが、対談していた佐藤さんが、若干、先入観を持ちすぎているんじゃーないのかなーっと。
例えば、「企業って、本来、思想があって利益を目指すべきだと思うんだけど、目的が逆転している気がしておかしい気がする」みたいなくだりがあったが、別にそれでもいいんじゃーねーっと正直思ってしまった。
だって法律に違反しているわけではないし、それできちんと利益をあげて多額の税金を納めれば、それだけで社会貢献をしていると思うし、何かするのに、思想って必要なのだろうか?って思ってしまう。
極端な話をすれば、スポーツ、料理、ゲームといった趣味をしたい場合も思想がないとできないわけではなく、とりあえずおもしろそうだから始めるといった感じで会社をはじめてもいいじゃん。
(自己資金で開始し、商品を発売すればスタート時点では誰も迷惑をかけてないと思うし。)
解釈が飛躍しすぎてしまったのだろうか?
本書を拝読した限り、「バザールでござーる」などのキャッチフレーズなどの仕掛人であるのだから、もっと柔軟だと思っていたのだが、読んでいるうちに、勝手にハードルをあげすぎてしまったのだろうか?
要望として、本書のハードカバー版が出版されてからはや10年ぐらいたち、当時と比べて世界はものすごい勢いで変化していると思うので、是非、パート2の対談を実現してほしいものである。
Tweet
0 コメント:
コメントを投稿