2011/12/01

[本]「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?

12月始めのエントリーはこちらから
「夜のオンナ」はいくら稼ぐか? (角川oneテーマ21)
「夜のオンナ」はいくら稼ぐか? (角川oneテーマ21)
門倉 貴史

序章 「夜のオンナ」のお金の行方
第1章 あなたが払ったお金は誰の手にわたるのか
第2章 いちばん稼いでいる「夜のオンナ」は誰か
第3章 日本の夜に稼ぐ外国人女性たち
第4章 外国では「夜のオンナ」はどうしているか
終章 日本の「夜のオンナ」をどうするべきか

via:目次

ホンマでっか!?TVでは想像もできないほど、すばらしいクオリティー。

もともとワーキングプアは自己責任かを読んで、おもしろいなーっと思っていたのですが、こちらはさらにgood!!

タイトルから、合法、非合法問わずいろいろな風俗で働いている女性の収入がわかるのかなーっと思っていたら、とんでもない。

実際に稼いだお金を何に使っているのかも調査しているし、実際に、電話やアンケートと実地調査を行なって市場規模を算出もしているし、つまり市場経済全体について言及している。
だから、ある種、辞書的にも使えるんだなー。これはすごい。

要望としていろいろな業態の市場規模が飛び飛びで紹介されていて、最後の巻末でもいいから、全部まとめたものがほしいなーっと思っていたら、さすが著者。
空気読めている。ありました。あとがきに。

一般的な市場経済に当てはまることは、風俗業界でも当てはまるようだ。
例えば、ニッチ産業は、収益性が高いということ。
以前、知り合いの社長も、「ニッチがいいよー」とおっしゃっていましたが、同じなんだなーっと。

ちなみに、どの業界が儲かっているかは、本書でご確認を
(すっげーいいたい。)

後、ソープランドの語源もとても興味深かった。
(あ、そんな経緯があったんだなっと。)

要望として、2006年出版なので、やはり今、現状どうなっているのかは知りたい。
特に、DMMのようなネットサービスの規模が知りたいですね。

それによって既存産業が打撃を受けているのかどうかも含めて。

しかもネットサービスは、ダウンロード売り切りか、見放題かなど、サブカテゴリーごとがあればなおgood!!

そんなバージョンアップした本書を著者に期待と同時に、最終章で夜のオンナに対して国ないし、自治体がどうすべきか?などが書かれていたがロジック的に少し普通過ぎる気がした。もっと具体的にどうするか、そこが一番難しく、かつ厳しいことは重々承知しているのだが、同じ高校の先輩なので、期待してしまった。

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