2012/03/14

[本]決断できない日本

親父がおもしろそうな本を持っていたので、


第1章 トモダチ作戦の舞台裏
第2章 嵌められた「ゆすりの名人」報道
第3章 横紙破りの外交官として
第4章 アメリカは日本を手放さない
第5章 沖縄「反基地」政治家との戦い
第6章 日米同盟の内幕
第7章 七転び八起きでいいじゃないか

via:目次
国務省元日本部長が語る今の日本政治についての本。

お恥ずかしい話だが、本書を手に取るまで、著者の存在をしらなかった。

国務省や沖縄総領事になった著者だからこそ語れる外国特にアメリカから見た日本の政治は、あまりいい感じではないようだ。
それどころか、所々馬鹿にされているような気もしなくもない。
が、それが仕事人生を通して感じたことなのだろう。

日本とアメリカとの関係について、普段は、田中宇さんのメルマガでキャッチアップしていたので、その内容と比較して読み比べてみると非常におもしろかった。(ちなみに、田中宇氏の過去に読んだ書籍には、「世界がドルを棄てた日」があります。)

著者が日本に対する思っている外交戦略と、田中氏が考える外交戦略がかなり食い違っているからである。
どちらが正しいか、間違っているかで判断するのではなく、総合的に考えることが必要なんだと改めて感じました。

本書を読んで、すべての情報が出揃うまで決断しないことは、すなわち危険であることは、政治ばかりではなく、企業、経済にも当てはまるのではないだろうか。

アメリカのタスクフォースの組み方には、企業の戦略を立案する上で、そこまでいうと、大げさかもしれませんが、プロジェクトを動かすことで大変参考になるのではないかと。

つまり、長時間労働をしてしまうと疲労が蓄積し、結果として失敗してしまう。
緊急時にこそ、人員にゆとりをもたせ、通常とおりに勤務を行うことで、高いパフォーマンスを達成する。

アメリカの危機管理には、多いに見習うところがあるかもしれませんね。

本文の中で、日本の膨れ上がった借金についての批判があったが、それは、アメリカとて同じではないだろうか?
だって、去年の8月には、デフォルトになるかもしれないという記事もありましたよ。
行くも地獄、引くも地獄 米財政デフォルト問題

かつサブプライム問題もアメリカ発だったような気が。。。

最終的に政治に関しては本書を読んでみても色々と思うところがあったのですが、金融に関しては、果たしてどうなんでしょうかねー。。。

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