2009/05/05

[本]入門経済思想史 世俗の思想家たち

あ”ー、とうとう、この本も手放すことに。。。



第1章 前奏曲
第2章 経済の革命—市場システムの登場
第3章 アダム・スミスのすばらしい世界
第4章 マルサスとリカードの陰鬱な予感
第5章 ユートピア社会主義者たちの夢
第6章 マルクスが描き出した冷酷な体制
第7章 ヴィクトリア期の世界と経済学の異端
第8章 ソースタイン・ヴェブレンの描く野蛮な世界
第9章 J.M.ケインズが打ち出した異論
第10章 シュンペーターのヴィジョン
第11章 世俗の思想の終わり?

via:目次

経済学者が打ち立てた理論を当時の時代の背景と重ね合わせて解説している作品。

大学で授業をアダムスミスの理論を勉強していた時に、結構、数式がでてきたんだけど、本書では、そんな数式はいっさいでてくることはなく、言葉だけで語られる。

しかも、各理論をすっげー詳しく説明しているわけでなもなく、大まかな内容にとどまっています。

アダム・スミスの国富論から、ケインズ(彼は、経済学者と同時に投資家でもあったような気がする。)のマクロ経済など、メジャーな経済学者がでてくるばかりでなく、マイナーな経済学者も多数存在します。

初めて聞いた経済学者も結構、多かったです。
(実際はメジャーなんだけど、知らなかっただけだったり。。。)

経済学から世の中の流れを分析したい方や経済学を勉強したい方(特に数式を使いたくない)におすすめかなーっと。

と書いたのですが、逆にそれが本書を手放すきっかけになったかもしれない。

あくまでも理論であって、その理論を元に未来をどう考えてよいのかわからないのです。
結局のところ、「本書を通して、理論って役に立つのー?」という疑問がどうしても頭から離れませんでした。

物理学や化学、数学などの理論が役に立つのはわかるのですが、経済理論ってどうなのでしょう?

こうした疑問が発生したのは、やはり、LTCMの事件のせいかなと思っています。

もっと本来ならば、その当時の市場はどうなっていて、群衆がどういう心理的状況で、結果、こういう事態になってしまって、その時に、生み出された理論だから。と書かれていると思うのですが、当時の市場や心理的状況がイマイチ掴みくいところがありました。
というか、理解不足だったのかもしれません。

世界史の必要性を感じたなー。

タイトルには、「入門」と書かれていましたが、正直な話ちょっと難しいよーと思ってしまうところもありました。

結論として、世界史は世界史でガチで先に勉強して、それをベースにして経済学の理論を勉強するのがいいのかなーと思ってしまいました。

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