今まで読んだ新書の中で一番おもしろかった。
プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
via:目次
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は一八〇度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとをみる
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる
飛行機が、なぜ飛ぶのかというところから始まり、ガリレオの地動説、アインシュタインの相対性理論、クオークなど、数多くの科学を題材に仮説の本質に迫った内容なのですが、一般的に知れ渡った理論を難しい言葉ではなくわかりやすく説明している上に主題を展開していたので、非常に楽しく読むことができました。
元々、フィクッション作家なのか、最後の帰結の仕方がすごくうまくて正直鳥肌が立ってしまった。
科学の本で、ここまで感動したのは初めてだと思います。
しかし、誰でも読めるかと言えば、正直、難しいところがある。
というのも、途中でホーキングの虚時間仮説が登場するのですが、虚数についての説明がなく、高校数学をやっていないと難しい、後、ニュートンの力学方程式やアインシュタインの光学方程式なども、高校物理の範囲なので、この両方を専攻していないと、厳しいかなと。
後、ここまで科学の話をおもしろく展開しているのだから、本書全体を科学の話に統一してほしかったなーっと。
途中で仮説を日常生活やビジネスに反映させる方法について書いてあったのですが、それこそ、読者の宿題にして伏せてほしかった。
(ちょっとショック。)
でも、それだと出版社の移行にそぐわないのかなーっと思いをめぐらせてみたり。
まー難しところなのかな。
本書は、もともと、弾さんの空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法で紹介されていたので読みました。
弾さんのブログにも、より科学好きな人が読んだ場合の視点から書評されていました。すごく参考になりますよ。
残り0.1%も仮説 - 書評 - 99.9%は仮説
0 コメント:
コメントを投稿