表紙からは想像もできないような内容でした。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
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西原 理恵子
理論社
売り上げランキング: 181,000
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第1章 どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないって、つまりはそういうことだった。
via:目次
第2章 自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。
第3章 ギャンブル、為替、そして借金。「カネ」を失うことで見えてくるもの。
第四章 自分探しの迷路は、「カネ」という視点を持てば、ぶっちぎれる。
第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。
冒頭でも書きましたが、表紙からはとても想像ができないようなお金に関する実話を踏まえたお話だった。
まさに、リアルナニワ金融道と思ってしまったが、リアルな分だけ、マンガと比べて生々しかった。
(マンガと比べるのも大変失礼な話ですが。)
その生々しさは、著者の子供時代から始まり、世界の子供たちの置かれている状況でピークを迎える。
思わず、本書から目をそらしたくなってしまった。
子供時代を振り返りながら、なんと恵まれた環境に育ってきたんだろうっと心底思った。
サイパンに行った時によった病院とはとても思えない戦時中の洞窟カラベラ・ケイブを見た時と同じ心境に陥った。
もし同じ境遇にいたらたくましく行きていけたのだろうか?
今後、もし、そういう境遇になった場合に、果たしてどうすればいいのだろうか?
人生を生き抜いて行く上で本当に必要となる知恵を本書を通して磨かれていてほしいと願った。
本書は、弾さんの空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法のおすすめ書籍100選の一冊に選ばれており興味があり手にとりました。
本書とは少しずれてしまうが、よりみちパン!セって中学生以上の人を対象としたヤングアダルト新書だったんですね。
そのせいか本書全体に漢字にフリガナがふってあり、本来、漢字にした方が読みやすいなーっと思うようなところも、ひらがなで書いてあったので、若干、読みにくかったです。
ただ、中学生がこの本を読んだらどう思うんだろうか?
というか本書が強烈すぎて受け止める事ができるのだろうか?
感想が知りたい。
最後に、
親しい人に金を貸す時ほど、私はビジネスライクに振る舞っている。まずは「借りないこと」を薦め、きちんと金銭消費貸借契約書を作り、利息も設定し、そして金額は「言われた額」ではなく「必要な額」に。そうしてきちんと返済してくれた人も決して少なくない。
via:最もやさしいサイバラ本 - 書評 - この世でいちばん大事な「カネ」の話
しかし、それでも返さない人は返さない。これは返済能力の問題とは違う。人のよしあしとも違う。
心に留めたい。
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