2010/11/01

[本]「残業ゼロ」の人生力

ついつい、おもしろくて読了してしまった。

はじめに
第1章 なぜ「残業ゼロ」で人生力が上がるのか
○人生トータルの「勝ち組」を目指せ
○毎日3時間を「本生」の準備に投資する
○諸悪の根源はまたも残業
○日本人が苦手な「お金」の考え方
○仕事期に稼ぐ目標額を試算せよ
○「仕事沼」にはまらないよう注意する
○努力ではなく成果を評価する
○「自立した個」が活躍する時代
第2章「仕事力」あっての「人生力」
○残業が「仕事力」を奪う
○まずは始める。そして続ける
○「仕事力を上げる」が「人生力を上げる」の大前提
○仕事力=能力×時間×効率
○効率5倍で売上5倍
○効率化の第一歩は「TTP」
○「デッドライン」の2大ポイント
○ニッポンの「本生期」の現実
○人生の収支決算を黒字にするために
○定年後にネガティブなのは日本人だけ
○「健康」「幸福」「富」を準備する
○「パフォーマンス三角形」のベースは体力
○急増する糖尿病もうつ病も残業が原因
○その会社の平均寿命は何歳か?
第3章「残業ゼロ」の次は「バカンス」を実現せよ
○世界は疾病休暇なのに、なぜ日本は有給休暇?
○未消化の有給休暇が消えるのは日本だけ
○一週間では長期休暇ではない
○バカンスは「本生」の予行演習!
○夫婦ふたりきりで二週間過ごす自信がありますか?
○新入社員でも夏休みは一カ月
○「あきらめ癖」はイメージ力でなおる
○ゴールデンウィークは本当に黄金色?
○有休完全取得の経済効果は11.8兆円
○これが吉越流バカンスだ!
○長期休暇のビフォア・アフター
○バカンスがとれるのが「おとなの組織」
○最後は自分で考え、行動を起こす
第4章「残業ゼロ」なら子育ても楽しい
○必要なのは「競争社会」を生き抜く力
○世界はもっと野性的で、もっとハングリー
○子どもには上下関係を教えよ
○まず「親子の会話」を増やすことから始める
○子育てを楽しめるのは反抗期まで
○共働き時代の新しい制度を!
○母親の役割、父親の役割
○母親にしか教えられない「気づき」の力
○子どもにも残業をさせるのか
○「自立した個」になるために
第5章 人生を豊かにする人脈術・交流術
○それまでの「当たり前」が消失するのが定年
○仕事のゲームオーバーで人脈もリセット?
○パーティーではセンターテーブルにいる
○夫婦同伴がオフ人脈につながる
○教養はオフの人脈を広げるカギ
第6章 吉越流「本生」の愉しみ方
○「仕事の達人」が「人生の達人」ではない
○自分の生活は自分で100%デザインする
○夫と妻の温度差が広がるニッポン
○1万語対100語の会話
○会話は夫婦一緒の食事から
○ゲームプレーヤーから「本生」へ
○ソフトランディング作戦で「荷降ろし現象」を防ぐ
○私の「本生」計画
○愛する人とバラの香りをかごう

via:目次

本書は、弾言 成功する人生とバランスシートの使い方で紹介されていておもしろそうだったので手に取りました。

本書がすごいのは、元トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長が、ずばっと一貫して、「残業が悪だ!!」と唱えていること。
(社長って「結果を出すまで残業しろ」とかっていうような気がしませんか?先入観かな?)

よく書店に溢れている残業を減らす仕事術系の本とは異なり、いかに残業が悪であるかを自身の経験や、客観的な統計情報による具体的な数字に基づいて議論されているところ。

かといって具体的にどうやって残業を減らして行くかについては、本書では述べていない。
それは、「残業ゼロ」の仕事力の役目だ。

さらに本書では一歩突っ込んだ議論がされていて、残業を減らして、退職した後の人生つまり本書でいうところの「本生」をどうやって過ごすかについて考えてほしいと訴えているところ。

本生の過ごし方についても答えは本書には書かれていない。
理由は簡単で、答えは著者が決めるのではなく、読者一人一人が決めるからである。

大事なことなので繰り返します。残業なんてしてる閑はないんです。

仕事に残業はあっても、人生に残業はないのですから。

via:この夏の日本に最も必要な一冊 - 書評 - 「残業ゼロ」の人生力

確かに。
本書を通して素晴らしい本生を過ごしたいものである。


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