こちらも読了
第1章 動物のサイズと時間
via:目次
第2章 サイズと進化
第3章 サイズとエネルギー消費量
第4章 食事量・生息密度・行動圏
第5章 走る・飛ぶ・泳ぐ
第6章 なぜ車輪動物がいないのか
第7章 小さな泳ぎ手
第8章 呼吸系や循環系はなぜ必要か
第9章 器官のサイズ
第10章 時間と空間
第11章 細胞のサイズと生物の建築法
第12章 昆虫―小サイズの達人
第13章 動かない動物たち
第14章 棘皮動物―ちょっとだけ動く動物
前回読んだ、ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待と同様にこちらも、衝撃的な事実をいくつも教えてもらってとても楽しかった。
動物のサイズに着眼して様々な考察を行っている本で、書いてしまうととても内容が薄そうに見えますが、全然、そんなことはありません。
いくつか紹介すると、例えば、ネズミの体重とライオンの体重は、みての通り、2倍以上の違いがあるが、その比率と同じように食べる量の比率もそうではないことが書かれていたり、動物の心臓のうつ回数は大方決まっており、なので、時間の流れ方が変わったりなど比率に着眼した考察が行われていたり、車輪のついた動物が存在しない理由や、スクリューのついた動物がなぜ存在しないのかという一見当たり前のように思えることでもきちんと考察しているところがすごい。
かつ、サイズの生物学を通して、学問そのものへの問題提起や、改めて人間社会とはというさらに一種の回帰的なことも書かれているのでが素晴らしい。
ただ、一点気になったのは、付録の数式が文系の人にとって難しいんじゃーないのかなーっと思ったところ。
でも、それを読み飛ばしたとしても何も問題がないので、いいっちゃーいいんだけど。
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