読了
伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた
宮島 英紀
本書に出会うまでまったく知らなかったのだが、その昔、講談社は、「どりこの」という飲み物を販売していたそうだ。序章 昭和最大のミステリー!?
via:目次
第1章 人々を魅了した「どりこの」
第2章 講談社が「どりこの」を仕掛けた
第3章 「どりこの」はこうしてつくられた
第4章 「どりこの」を売ったのは少年だった
第5章 「どりこの」を生んだ博士
第6章 「どりこの」は二度とつくれない
それだけでも興味が沸いてしまったのだが、発売当時は、画期的なマーケティング手法を用いて爆発的な売り上げを飛ばしていたそうだ。
で、現在は、ちっとも耳にしなくなったわけだが、なぜ、そうなってしまったのか?についても当然、本書では触れている。
セールスをする上で大変勉強になる本だった。
独創的な売り方をすると、昔も今も変わらず色々とたたかれるようだ。
これは覚えておいた方がいいだろう。
講談社は、少年部という20歳未満の少年を集めて働かしていたそうだが、労働時間を見ると、現代では、とても許容できない内容となっている。それだけ昔の人は強かったのだと思った。
しかし、本書でも改めて感じたが、戦争は、本当に、なにもかもめちゃくちゃにする。
人の幸せ、企業の幸せ、国の幸せ。
親父から子供の時、地球上では必ずどこかで争いが起きていると言っていたが、なくなってほしいものである。
残念ながら、「どりこの」は、もう復活させることはできないのだが、その理由も書かれている。
ある一つの商品の歴史を詳細に追った内容の本を読んだことはこれが初めてかもしれない。
余談だが、先日、実家に帰り、三重生まれの祖父に聞いてみたが、知らなかったそうだ。
ちなみに、祖父は、昭和2年生まれである。
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