2009/06/06

[本]3年で辞めた若者はどこへ行ったのか—アウトサイダーの時代

たった今、読了



第1章 キャリア編
「若者は、ただ上に従うこと」—大手流通企業から外資系生保に転職、年収が二〇倍になった彼
「実力主義の会社は厳しく、終身雇用は安定しているということ」—新卒で、外資系投資銀行を選んだ理由
「仕事の目的とは、出世であること」—大新聞社の文化部記者という生き方
ほか
第2章 独立編
「失敗を恐れること」—大企業からNFLへ
「公私混同はしないこと」—サラリーマンからベストセラー作家になった山田真哉氏
「盆暮れ正月以外、お墓参りには行かないこと」—赤門から仏門へ、東大卒業後、出家した彼の人生
ほか
第3章 新世代編
「新聞を読まない人間はバカであるということ」—情報のイニシアチブは、大衆に移りつつある
「左翼は労働者の味方であるということ」—二一世紀の労働運動の目指すべき道とは

via:目次

本書は、「webちくま」で連載されている「アウトサイダーズ 平成的な生き方のススメ」(2007年2〜11月)を加筆訂正したものであるが、最初、それを知らなくて、単純に、前作、若者はなぜ3年で辞めるのか? の続編かと思って読んでいたのですが、直接的な繋がりはあまりないみたいです。

なので、前書を読まずに、本書からスタートしてもいいのですが、理解という点からいうと、やはり前書を読んでからの方が圧倒的にいいと思いました。

このことは、小飼さんのブログでも言及されていました。

本書だけ読んでもかまわないが、前著とあわせて読むと曇りのち晴れの気分がよりいっそう引き立つ。

via:Boys & Girls, Be Selfish - 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか


内容ですが、22個ある昭和的価値観に対して、その逆の価値観を持ったがゆえに成功した人にに作者が直接インタビューをしてまとめている一冊。

たまたまですが、前に紹介したさおだけ屋はなぜ潰れないのか? の著者の山田 真哉さんも一人として取り上げられていました。

前作と比較して、今回は原因を突き止める内容ではなかったでイライラしなかったのですが、その代わり、自分自身で考えて行動を行い、その責任を自分でおうことが、どれほど重要なのかを感じさせられる一冊でした。

特に印象的だったのが、最後の「あとがき」の部分で、年功序列システムに対して反対する方法の一つとして、会社に対してワガママになるということが書かれていたのですが、「マジでここまでしちゃっていいのかなー」というワガママも。
(どんなワガママかは本書を参照されたい。)

後、全体的に政治に対して批判(矛盾を指摘)してしましたが、本書を手に取った政治家の中には、敵になってしまう人もいるんじゃーないのかなーっと思いました。

本書後半になるほど、その感じが強くなっていくような気がしました。

著者は、肝がすわっているなーという感じを、前書だけではなく今回も、抱きました。

まさに今作も渾身の一作だな。

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